桐島、部活やめるってよ

8月に公開され、口コミでロングランを続けている「桐島、部活やめるってよ(監督:吉田大八)」。
映画館にはお客さんでいっぱいでした。
物語は高校が舞台。バレー部のキャプテンを務める桐島が、ある日友人の誰にも相談せずに、突然部活をやめてしまう。これにより、今まで均衡を保ってきたかのように見えた人間関係がほつれはじめ、桐島を中心とした登場人物それぞれの思いが表面化してくる。

これを見終わった時、世界の縮図をみているようだなと思いました。物語の中でおこっていることは、社会でもおこっていることだよなと。
引退の時期を過ぎても部活に出続ける野球部のキャプテンや、映画マニアの前田くんは、好きなものを通して、外の世界や自分自身を知ることができる。他人のステイタスによりかかっているうちは、本当に自分の好きなものや、やりたい事に気がつけない。だから、突然、その人物がいなくなったせいで空虚な穴ができてしまって焦るんだろうな。答えは単純で「わたし・ぼくが好きだからって」だけでいいのになあ。
この映画は、リピーターも続出だそうで10回以上観にいった人もいるらしいよ。
もう1度観にいくなら、誰か友達を誘って、その人の感想を聞いてみたいところです。