パンターニ

代官山の蔦屋書店でパンターニグッズを見物した後に、新宿の映画館シネマカリテにて今日から公開の映画「パンターニ 〜海賊と呼ばれたサイクリスト〜」を観てきました。

ロードバイク乗りなら、一度は名前を聞いたことがあるかもしれない、ヒルクライマーの人生を綴った映画です。

パンターニの死を語るにはドーピングスキャンダルは避けて通れません。映画も前半の華々しい活躍から一転、フェスティナ事件の発覚を機にドーピングという大きな闇が、パンターニの人生に暗い影をおとします。彼が思い悩む姿は、家族やチームメイト、友人など様々な人の口から語られます。

映画の中で流れる映像をみると、90年代のロードレースを知る人にとって懐かしいものではないでしょうか。私は、インデュラインの横を走るツェーレに懐かしさを感じました。

この日は上映終了後に現役プロロードレーサーの新城選手のトークショーがありました。このイベントもあるためなのか場内は満席でした。館内が暗くなってからしばらくすると、新城選手とフォトジャーナリストの飯島さんが入場してきて、一番前の席で鑑賞されていました。ツールを走る現役選手がこの映画を一緒に見るのかと、ちょっと驚きました。

トークショーでは、新城選手はパンターニのことはフランスでアマチュアチームに所属していた頃に亡くなったというニュースで知ったくらいと語っていました。

選手としての視点では、いくつのギアで踏んでいるか(42くらいかなとおっしゃっていましたが)とか、自分はあんな長い時間ダンシングできないなどと語っていました。

自身のドーピング検査については1日の自分の居場所を365日報告しなくてはならないこと。レースで優勝した時は翌日の朝5時に抜き打ちの検査があったこともあったそうです。また、勝ちが続く選手ほど検査も厳しくなるそうで、ツールマイヨジョーヌに袖を通す成績になると1日2回行われるということもあるとのこと。

しかし、こういった厳しいドーピング検査があるからこそ、皆同じスタートラインに立つことができると語っていました。

トークショーが終わると、なんと映画館のロビーで新城選手と一緒に撮影ができるとのことで、私も一緒に写真を撮ってもらいました。新城選手は明日からイタリアへ渡り、移籍先のランプレ・メリダのチームメイト達と合流して練習を開始されるとのこと。忙しい合間を縫ってのトークショーとても楽しかったです。新城選手ありがとうございました!

トークショーの様子がネットの記事にあがっていたのでリンク。

ちらりと自分が写っていておどろきました。

cyclist.sanspo.com