ウォッチメン

ウォッチメン」は、アラン・ムーアとデイヴ・ギボンズによるアメコミが原作。
監督はザック・スナイダーフランク・ミラー原作のグラフィックノベル「300」の映画を監督した人。今回のウォッチメンでも「300」で表現されていた緩急のある独特な動きが取り入れられていました。

舞台が80年代のアメリカのパラレルワールドで、アメリカ合衆国ソビエト連邦が核戦争直前という事態になっているわけですが、この頃の歴史的背景を知っていた方が、より物語を楽しめるでしょう。映像の中にも小ネタがいっぱいちりばめられてそうだし。そんなこと言っている自分はというと、映画を観ながら、つくづく教養のない人間であると痛感した次第。なんていうのかな。阿呆?

前置きはこれくらいにして感想を。
まず、ウォッチメンとタイトルが出てくるまでの、気合いの入ったオープニングにシビれました。色のコントラストとかテンポとか曲とかがたまんない。

登場するキャラクターでは、やっぱりハードボイルド臭を漂わせてロールシャッハがいい。彼がかぶっているマスクにはロールシャッハ・テストに出てくるようなインクの染みが常に蠢いています。この設定も好みだわ。
あと、ぶっとびキャラクターのDR.マンハッタン。登場時は遠慮がちにパンツ1枚の出で立ちでしたが、後半ではずっとフルチンでした。パンフレットに書かれていた、徐々に人間性が失われて行くっていう演出がこれなのかしら。核実験の失敗によって全身を粒子状に分解されている(ギャハハハ)から、もう人間じゃないですよね。
このDR.マンハッタンとオジマンディアスが下した決断が、この物語の訴えたいことなのかな?

物語中は、暴力的で残虐なシーンも多かったので、映画はR15指定となっていました。決して明るいストーリーではないけれど、とても楽しめました。もうちょっと知識つけてから、また観に行きたい映画です。

この間観た「ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー」もそうだけど、なんか最近のアメコミ原作の映画は出来が良いですね。

映画を観た後に幕張メッセOASISのライブを観てきました。