ALL FOR ONE

オーストラリアの自転車チーム、グリーンエッジのチーム発足から2016年までの軌跡を描いたドキュメンタリー映画を観てきました。原題はこの日記のタイトルです。

邦題は「栄光のマイヨジョーヌ」なので、てっきりツール中心の内容かと思いきや、いやいや全く違いました。

一つの自転車チームが、レースの中でどのように勝利を掴んでいくのか。選手、スタッフ、監督、家族、様々な人たちの思いがインタビューで語られながら描かれます。

それぞれの勝利がとてもドラマチックで、結果がわかっていても手に力が入ってしまい、勝利した時にはチームスタッフと同じように喜びがあふれてきました。テレビ中継からは見えてこないスタッフ達の様子を知りながら映像を観ることで、様々な目線で自転車競技というものを知ることができ、ロードレースの面白さがとてもうまく表現されているなあと感じました。

映画のラストを締めくくるのは、ベテランのマシュー・ヘイマンがパリ〜ルーベで優勝するシーン。千切れたと思ったヘイマンが、画面の端から現れた時の解説者たちの喜びようは、彼が長年このレースに挑み続けているの選手だということをよくわかっているからですよね。ヘイマンがゴール後の呆然とした表情、そして泣き顔に変わるところは、とても感動してしまいました。

今までいくつかの自転車映画をみてきましたが一番面白いと感じました。日本語版のDVDが出たら欲しいなあ。

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